主演二人のケミストリーが素晴らしいです。
ストーリーはおかしなところはあるものの、全般的によくまとまっており、丁寧に作られていました。

魏謙は一家の大黒柱でありながらも、自分のことには無頓着で家族のためにひたすら一生懸命働きます。
これは、彼の母親との関係性が強く関わっています。
母親から自分がしてもらえなかったこと、自分と母親が作れなかった絆を、彼は自分が作った家族で培うことに命をかけました。
だからこそ、血が繋がっていなくても家族であり弟である魏志元からの愛を受け入れることに悩み、葛藤します。
弟である魏志元は、人生の全てである兄を愛するようになります。

2人の苦悩と葛藤、そして愛することを止めることが出来ない演技が素晴らしかったです。
そして、弟の魏志元が少し怖いです！
兄のことしか考えていないこともそうですが、どんな些細な事でも小さな表情でも全て気づきます。
この弟を敵に回したら恐ろしいです！
そして、彼の周りはみんなそのことに気づいていて恐れているのも面白いです。

何も知らない魏謙が魏志元に「もし、あなたの好きな人が他の人と結婚してしまったらどうする？」と聞いた時の魏志元の答えに納得です。
彼なら本当にそうなるだろう。